「赤」と「私の男」 桜庭一樹
2008.02.05























マジョルカの
丸焼き













































おまけ
「赤朽葉家の伝説」の1ページを開いたときから、摩訶不思議な世界へと、私を連れ去ってくれた桜庭一樹さん。
読みごたえ満点の、
まるで、マンガみたいに映像が見えてくる文学。

この人、
私、、、、んーー、好き。
でも好きって素直に言えないようななんとも言えない深い毒がある。
毒っていっても、食べてみると毒じゃない、甘い、辛い、苦い、酸っぱい、
結局、
味があるってこと?美味しいってこと?
味にも、感情があって、様々な気持ちの浮上を自分で楽しめる味。

そんな桜庭さんの「私の男」は、
スペインはマジョルカ島で読んだ。
地中海の波の音を聞きながら、オホーツク海の荒波の男が重なった。
唾が納豆のように糸ひくウエットな話なのに埃っぽいドライさがある。
直木賞ってなんだろう、
文学が現代に生きている、
ってこと?

花火が上がった描写を、
夜空に咲いて腐って散った、とあった。
詩的でなんてなんて素晴らしい描写、
もっと、好きになった。





P,S
録画してあった桜庭さんの情熱大陸を見た。面白かった。
書くために読む、という凄い読書量。


小説には自分のことが反映されているのか?というようなある記者さまからの質問に、
俯き加減に、これは小説ですから私じゃありません、
みたいにボソボソと呟く桜庭さんが、
なんとも可愛らしかった。

答えたくなかったら黙秘でもしたらいいのに、って、つい思っちゃった私は、
もしかしたら、
ファン、、、?

桜庭一樹という名前も見ずに、「赤朽葉家の伝説」を本屋で買い楽しませてもらったし、そのときも、
桜庭一樹という作家は男だと勝手に思っていたし。
私の男を読みだしたときも、
直木賞作品だとも知らず、やはり、
この作家は男だと思っていたし。
(すみませんって感じ、、)

男だと思って、
んーー、この人、好き、
なあんて、
言ってたわ。私。

でも女性だと知って、ますます好感。名前って、
受けとる側に、
いろいろと想像させるのね、と改めて思った次第。
もっと、私自身、
柔軟にならなきゃ、とも思った次第。


それにしても、
男性だと思っていた作家が、
可愛いぴんどめつけて、
テレビのこっち側にいる私の前に現れたときは、
ちょっと笑っちゃった。
だって、
ギャップがありすぎ。



「私の男」にでてくる男みたいに繊細な男性を想像してたから。

失礼いたしました(笑)



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